mface台湾摘発3

誘われて、セミナーに連れていかれると、「理解はちから」と言われて荒唐無稽な利得計算から入る。これが洗脳の入口だ。事情は台湾でも同じらしい。

 

以下 引用

 


MFCの複雑な収益計算 「ゲームコインのようなもの」
昨年台中捜査当局により摘発されたMBIグループの詐欺事件。解明されたその収益方法は、実に複雑なものであった。主犯の王金木被告らは勧誘の際、「コンビニで買うゲームコインのようなもの」、「アップルコインのポイントは値上がりする」などと話しており、多くの人は収益構造もよくわからないまま出資していた。捜査当局は「出資する人がいなくなれば収益もなくなる構造だ」として、利益に目がくらんで被害に遭わないよう注意を呼びかけている。
捜査当局によれば、「MFC CLUB」はマレーシアMBIグループ傘下のSNSサイト「mface」に付設されているゲームコイン「GRC」のプラットフォームで、投資者は100米ドルから3万5000米ドルまでポイントやコインを購入できる。投資者が現金または振込で指定の口座に振り込むと、「MFC CLUB」へのログインが可能になり、取引アカウントを与えられ、サイトが投資額に応じて分配するGRC(別名・易物点)を受け取れるようになる。サイトは受け取ったGRCで投資者にゲームコインを購入させ、ゲームコインが一定量になったら、「MFC CLUB」が価格を決定し、必ず儲かることを約束されていた。MBI社はゲームコインを全て販売し終えてから、時期を見て利益分配を行うが、この時点で投資者の手元にあるゲームコインは倍増しているのに価格は下落している。投資による資金の流入が続けばゲームコインの価格は上昇し続け、年利率125%を達成できるため、新たな会員を勧誘すれば報奨金などがもらえることになっていた。また投資者は保有するゲームコインを現金に戻すこともできたが、一度につき1万個までと制限されており、うち10%は手数料として差し引かれ、55%はMコインとして現金に、30%は強制的にGRCに再投資され、5%は自動的に「米カード」にされ買い物用の「米ポイント」に交換される。この複雑な計算方法がわからなかった人も多い。呉さんという投資者は「インターネットで『老後の資金を稼げる』というのを見た。17万投資すれば2年後には毎月3万から5万を受け取れるということだったが、受け取れる期間については説明がなかった」という。王被告には「コンビニでゲームコインを買うようなもの」と言われた。別の投資者、楊さんは「リンゴを買うようなもの」だと言われたという。「買えば買うほど、買う人が増えるほどリンゴも増え、増えるほど価値も高くなる、誰も買わなければ現状維持」だと言われた。別の陳さんという投資者は家族が合わせて333万元余り投資したという。「インターネットではこの投資したお金を『アップルコイン』に交換し、ポイントの価値が上がった頃に利益配当を行い、一部は現金に、一部はまた『アップルコイン』の購入に使う。3回で元が取れると言われた」。捜査当局の調べで、投資者は配当される利益のメカニズムを理解していなかったことが明らかになった。黄さんという投資者だけは「この方法では、後から次々に投資金が入ってこなければ利益が出ずに利益配当もできなくなる。下手をすれば元手割れを起こす、賭博のようなものだとわかっていて気乗りはしなかったが、友達づきあいで51万元投資した。そのお金はしばらくして戻ってきた」と語った。捜査当局は、グループの配当する報酬と資本金は「明らかに異常」とし、後から入ってきたお金で前のお金を返す典型的な「自転車操業」だとした。投資する人がいなくなれば、ゲームコインの価値も上がらなくなり、投資者への利益配当もなくなる。捜査当局はこのような違法かつ危険なマネーゲームに手を出さないようにと注意を呼びかけている。(許淑惠/台中)

出典 Apple Daily

      〔台灣蘋果日報

3月19日付